クリーチャーモデリング ～説得力のある魅力的なクリーチャー制作～

【講義の詳細】

本講義では ZBrush を使用したクリーチャーモデリング制作について、実演を交えながら解説します。
制作は ZBrush のみで行い、レンダリングには ZBrush BPR を使用。スカルプトに役立つツール・プラグインの紹介や、あまり知られていない便利な技法も取り上げます。

クリーチャーモデリングにおける最重要ポイントは「解剖学的理解」に基づく説得力のある造形です。
まず全体のボリュームやシルエットを押さえ、骨格・筋肉の構造を意識した土台づくりから始め、徐々に細かなディテールを積み上げていく流れを丁寧に説明していきます。

また、龍の鱗など具体的なモチーフの造形方法、ディテール追加の順序、制作中に迷ったときのアプローチなども動画とともに詳しく解説します。
クリーチャーやアナトミーのスカルプト実演も行い、実践で活用できる技術を学べます。

【講師紹介】

3DCGアーティスト／キャラクターアーティスト
林 祐希

台湾出身。富士ソフトでのシステムエンジニア経験を経て、デジタルハリウッド東京本校で CG を学び、CG デザイナーとしてキャリアをスタート。
映像ではコンポジターとして経験を積み、その後ゲーム業界に活動の場を広げ、背景アーティストとしてローポリモデリングを担当。
現在はキャラクターアーティストとして、セルルック／デフォルメ／フォトリアルなど幅広いスタイルの制作に従事している。

独学で ZBrush を習得し、コンシューマーゲーム分野にてコンポジット、背景デザイン、キャラクター・クリーチャーモデリングなど、多岐にわたる分野の知識と技術を活かした制作を続けている。

【カリキュラム】

■ ZBrushによるクリーチャーモデリングの基礎
・制作の流れ
・ボリューム／シルエットの考え方
・骨格・筋肉構造の理解と造形手順

■ スカルプトに役立つツール・プラグイン紹介
・便利な標準ツール
・あまり知られていないテクニック
・制作効率を上げるプラグイン

■ アナトミー＆クリーチャースカルプト実演
・全体造形からディテールまでの工程
・迷ったときの進め方
・クリーチャー造形における構造的な要点

■ モチーフ造形の具体例
・龍の鱗の作り方
・説得力を生むディテール追加の順序と理由

■ ZBrush BPRによるレンダリング
・設定の基本
・見栄えを高める調整ポイント

【対象者】

・ZBrush を使用したクリーチャーモデリングを学びたい方
・キャラクターモデリング経験者で造形力を高めたい方
・アナトミーやデザインの理解を深めたい 3DCG アーティスト